審判のいないスポーツ‼️

このタイトルでピンときた人もいるかもしれません。

スポーツの中には審判の名前が登録されない競技がいくつかあります。

ゴルフ・ウェイトリフティング・スケートボード・ボート・カヌー・セーリング・アーチェリー・重量挙げ・体操・射撃・自転車・飛込…

今回はカーリングのお話です。

以前北海道で行われたカーリング日本選手権の女子決勝戦での出来事です。

前回優勝のロコ・ソラーレは、

この戦いに勝てば北京オリンピック代表が決まる試合でした。

一方相手の北海道銀行にとっても負けられない戦いで、

ロコ・ソラーレに勝って代表決定戦に持ち込みたい大事な試合でした。

その試合の中で珍しい場面がありました。

北海道銀行の選手が絶妙な位置にストーンを放ちました。

これで「試合が有利に!」と思ったのですが、

北海道銀行の別の選手が「自分のブラシがストーンに当たってしまった」と申し出たのです。

ブラシがストーンに当たれば失格です。

申告の結果、そのストーンは無効になりました。

カーリングには審判と呼ばれる人はいません。

時間や距離を測る競技委員はいますが、

ルールに触れる問題が起こった時は、

選手同士が話し合って決めることになっています。

フェアプレイの精神が大切にされるのです。

フェアでないプレーで勝つくらいなら、

むしろ負ける方を選ぶのがカーリングの精神です。

この場面はカーリングのスポーツマンシップを象徴するプレーでした。

スポーツとは何のためにあるのでしょうか。

相手に勝利することはもちろんですが、

自分が努力してきた成果を確かめるためにあるのです。

だからこそ同じように努力してきた相手にも敬意を表します。

柔道や剣道できちんと相手に挨拶することや、

ラグビーで試合終了後にノーサイドで相手を讃えることも同じ精神でしょう。

 

今月も自立支援と業務改善・人材育成に邁進致します。